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昨日は攻殻機動隊arise2をちょっと遅いですが観てきました。
声優も作画も音楽もガラッと変わってほとんど違うアニメって感じですがなかなか面白いです。



個人的に面白いなぁと思ったポイントは、少佐がこれから公安9課を結成するという押井守監督の映画とは時系列的に前の話にも関わらず音楽が一番今時なお洒落な感じになっているところです。




今回音楽担当してるのは、小山田圭吾のひとりユニットであるコーネリアス。小沢健二とフリッパーズギターっていう渋谷系バンドやってた人なんですけどソロでもおされな曲をやってます。
攻殻機動隊にオシャレな曲は合わないような気がしますがなかなかいい感じでした。
映画観の5.1サラウンド?のスピーカーで聴くと前からも後ろからも音が聞こえるのでこの曲すごく良いです。






ちなみに押井守監督版の攻殻機動隊の音楽を担当したのは川井憲次です。
近未来の話なのになぜか日本の伝統音楽を意識した神秘的な世界観なのです笑




この映画は1995年の作品ですが今観ても面白いですよ。
高度なネットワークが発達し、脳を機械化したり、アンドロイドやサイボーグが普通に存在し、サイバーテロや暗殺、汚職が溢れる未来都市という複雑な世界観はもちろんのことですが、自分の肉体を持たないサイボーグが自分の存在、自我について悩むというのがすごく哲学的で面白いです。僕はこういう哲学を感じるアニメが好きです。






ちなみにこのアニメの中だと現在の東京は何回目かの核戦争で放射能に汚染されて人が住めなくなったという設定になっています。同様に最近のSFものはだいたい東京は核戦争が起こって住めなくなっているんですよ。エヴァンゲリオンもそうだし、新世界よりもそんな感じでした。


最近は福島の原発事故で核戦争が起こらなくても東京に住めなくなるという未来が想像できてしまいます。それどころか日本に住めなくなるなんて言う人もいます。どうにかしたいですね。






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今日はイギリスのフィーダーというバンドについて




Feeder - 「Yesterday Went Too Soon」




このバンドは日本では全然有名じゃないけどイギリスでは結構人気があって、なんとベーシストが日本人です。それもスマパンみたいに日系何世とかじゃなくて岐阜県出身の生粋の日本人。イギリスにデザインの勉強をしに留学していたときに組んだバンドらしい。

Feeder - 「Just The Way I'm Feeling」







割と激しいギターサウンドの曲が多いのだが、甘い声のボーカルと綺麗なメロディ、それとベースが日本人だからかどうかとても落ち着いたやわらかい音なのでなんともいえないギャップが生まれている。


何も知らずに聴いていたら普通の洋楽に聞こえるのにメンバーに日本人がいると知ると親近感を感じるのはなぜだろうか笑

高校生の時に初めてフィーダーを聴いて、僕は日本人でも海外のロックバンドで通用するということを知り喜んだ。しかもリズム感がないと言われる日本人がリズム隊として活躍しているなんて!


一番好きな曲。

Feeder -「Feeling the Moment」








高校生の頃、頭の悪い僕は単純に音楽は国境を越えるんだなぁとか馬鹿みたいに思ったりしていた。だが最近それは違うと考えるようになった。

これまで僕が考えていた音楽とは、いわゆるロック、ポップスまたは西洋クラシックなわけで、小沢征爾や坂本龍一のように海外で活躍している人をひき合いに出して音楽は素晴らしく、国境を越えてわかりあえる素晴らしいものだと考える人と変わりがなかった。

これらの西洋音楽を言語の世界の中で考えてみると、だいたいがアルファベットを使った言語といった感じになるのだが、多くのアルファベットを使わない言語たちはどこへいったのだろう?
僕らは海外のオーケストラなどで活躍する日本人を観ると嬉しく思うものだが、それは彼らが英語をネイティブのように上手く喋れるというだけの話にすぎない。


本当の意味で音楽が国境を越えるというのはとても難しい。



毎日寒いですね。
今日は映画について軽く書いてみます。


僕はB級邦画が好きです。
青臭くて完成してない感じが良いのです。


好きな作品をちょっと紹介します。




「虹の女神」

映像制作会社で働く智也は、ある日、大学時代の友人、あおいが飛行機事故によって、アメリカで命を落とした事を知る。

2人の出会いは、最悪だった。

あおいと同じレコード店でバイトをしている女の子に近づくために、彼女の友人であるあおいに智也が声をかけたのである。 大学の映画研究会に所属するあおいは、自分が撮影する映画のフィルム代欲しさに、智也の恋のキューピット役を引き受ける。

結局、智也はあっけなく失恋したが、何故かあおいが監督となって製作している作品、『THE END OF THE WORLD』に主な俳優として無理やり出演させられることになった。

                                    wikipediaより



この映画、シナリオは惜しいです。
正直、半分くらい要らない気がします笑


ですが始終雨があがった後のようなふわりとした映像が続く中での虹の映る水溜まりに立つ2人、放課後の学校の屋根の上にいる2人、狭い部室で映画を観る2人の姿が本当に綺麗なのです。こんな学生生活だったら良かったなぁと思う事必至。




この部室感がたまらない。
部室とかあんま縁のない学生生活だったので笑




このトレイラー見た感じ
すげーつまらなそう笑






もうひとつ好きな作品を、

「サマータイムマシンブルース」

SF研究会」のだらしない部員達に起こるドミノ倒しコメディ。前日にクーラーのリモコンが壊れてしまい猛暑の中ぐったりしてる部員達の前に突然タイムマシンが出現する。昨日に戻り、クーラーのリモコンを取ってこようと思ったメンバー。しかし、タイムトラベルしたことが面白くなった面々は、過去の世界でフザけたことばかりする。そんな中、過去を変えると今が消えてしまう可能性がある事を知った。慌てた部員たちは自分たちの「今」を消さないために、大急ぎで以前に自分たちが過去でやらかした一連の行動が致命的なことにならないようにリカバリーしようと奮闘する。「昨日」と「今日」だけのタイムトラベル物語。                       wikipediaより




監督の本広克行さんは、かなり細かい伏線や設定を作るので何回も観たくなります。
ある日、大学のSF研究会の部室にタイムマシンが置いてあるという設定なんですけど、
面白いのは本人たちはSFが何の略かも知らないっていう笑


もともとSF研の部室だけで展開される演劇だったらしくシナリオがとてもちゃんとしていて面白いのはもちろんのことですが、大学生、夏休み、狭い部室、SF,カメラ娘、野球、青臭い青春要素が盛りだくさんなのです。








B級感半端ないです笑
舞台は何故か香川です。





この作品も上野樹里がヒロインです。
のだめカンタービレに出てからというもの天然のイメージしかないですが、のだめ前の上野樹里はとても良いです。

小泉文夫の音楽の根源にあるものという本を読んでかなり衝撃を受けた。
小泉先生は世界中の民族音楽を研究なさっていた民族音楽学者だ。


この本の中で先生は明治維新において、日本人は西洋列強の仲間入りを目指し
学校で習う音楽を全て西洋音楽にしてしまったことをとても問題視されている。


音楽というものは、それぞれの民族の住む土地や習慣に根付いたものであり
その音楽を持つ民族の心やアイデンティティと深く関係している。


料理に例えると、我々はいきなり学校で母の味である味噌汁ではなく
フランス料理のようなもの?を習わされて育ってきたという訳だ。
よその国の人に日本の味を紹介するときには「どこそこに行けば
味噌汁が食べられるよ」と言ってになにも気にせずにここまできた。



明治維新以降日本は音楽において、強い影響力のある国の音楽を模倣してきた。
戦前にはドイツやイギリス、ヨーロッパの西洋音楽を真似、
戦後~高度経済成長にはアメリカのシティポップス、フォーク、ジャズを真似してきた。
そして今、アメリカにかつての光が見えなくなり日本は宙ぶらりんになっている。


教育現場から自国の音楽が一切排除されてからというもの我々は自国の音楽を知ったり教わったりする機会がほとんどなくなってしまった。
もともと日本人は自国の文化と外国の文化を混ぜ合わせることが得意なのだが、
これでは音楽において自国の要素は世代を追うごとに少なくなるばかりである。



僕ら(ゆとりとかいう世代)が小学生だった頃に学校で日本の音楽を習わせようと言い出したのだが、現在の教育現場にいる音楽教師というのはだいたい小さい頃からピアノを習って音大を出たようなバリバリ西洋音楽に浸かって育ったというような人たちであり日本の音楽など教えられるはずもなかった。



おかげで僕らは三味線も琵琶も弾けない。
常磐津と清元も聴いて区別がつかない。
というか「なにそれ?食べれるの?」という感じになっている。



これは日本が根無し草と言われるようになっていることや最近の若者が元気ないように見えるのとすごく関係してると思う。外側ばかり見て内側に目を向けていなかったからだ。
団塊の世代の人たちがパワフルだったのはアメリカ文化が圧倒的な光を放っていたからだ。
今の若者はバリケード封鎖もしないし機動隊とも闘えない。



今、インドが急成長していてそのうち日本を追い越すと言ってるのをよく聞く。
インドはイギリスから独立した後一切の西洋音楽を排除して
学校で教える音楽は全てインド音楽という政策をとったという。
自分を見つめることでそのアイデンティティをいっそう強くしていったに違いない。










この本を読んでからというもの
僕はなんだかとてもやるせない気持ちになってしまった。
漠然と「どうしたらいいんだろう?」とずっと考えている。







アンドロイドは電気羊の夢を見るか
夏への扉
スローターハウス5
タイタンの妖女
星を継ぐもの


最近ちょっと前のSF小説をいくつか読んだ。
SFってのはサイエンス・フィクションの略で
宇宙とか未来とか機械とか難しい用語を使えば
なんかオッケーみたいな作り話だ。

どの本も宇宙人とかタイムマシンとか
なんかよくわからない組織とかが出てくるので
前半は読みづらいのだけど読み進めるにつれて
よくこんな事考えたなぁと関心してしまう。


驚いたことに上に挙げたどの作品も40年くらい前の作品なのだが、
いま読んでも色褪せることはない。
人間の創造力は時間をも超越することができるのだなぁ
それこそSFチックな話だわんとか思ってみたりする。


今現在この偉大な妄想力はどこへ行ってしまったのだろうか?
無我夢中でSF小説を読み漁っている若者なんてもういない。




今最も人間の妄想力が発揮されている現場は
おそらくアニメの世界だ。

かつての先人たちは、多くの人が見たこともない遠くの惑星や複雑な宇宙船を
好き勝手に想像することができたのだが、いまは中途半端に科学が発達して
適当なこと言ってると「寒い」という風潮がある。

しかし、かなり技術の進んだ現在のアニメ世界では自分の妄想を色鮮やかにダイナミックに可視化して視聴者に提供することができるのだ。
たとえそれが出鱈目なものであったとしても目に見える形になっていることで人々は納得し楽しむことができるのである。


僕の好きなアニメ

新世紀エヴァンゲリオン、
交響詩篇エウレカセブン、
天元突破グレンラガン、
風の谷のナウシカ、


どれも超SF的展開である。

人間の妄想力は尽きないのだ。





PS、
だが、そうなると受け取る側の想像力は
ただの活字から壮大な宇宙空間を想像できた
ひと昔前よりも劣ってしまっているのかもしれない。
どうなんだろ?






読んでくれてありがとう。








プロフィール
HN:
teratera28
性別:
男性
自己紹介:
テラダクニヒコという宅録アーティスト
いろいろな音楽を知りたいです。

たまたま音楽が好きで
たまたま暇な人は読んでください。


アコギ一本で歌ったりもします。
連絡先 tedada_kunihiko@yahoo.co.jp
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